語学試験で目にするCEFRとは?

神奈川県藤沢市の英語・英会話学校 国際外語センターがお送りする英語・外国語コラム。第1回目は英検TOEICなど各種語学試験で見かけることの多くなった“CEFR”について執筆します。

“CEFR”ってなに?

英語や語学学習に限らず、試験というものは様々なレベルを持っているものです。また、各試験の各段階に応じて、求められる能力はそれぞれ異なります。

例えば、日本でもっとも知名度の高い英語資格の一つである「英検(実用英語技能検定)」を例にとって考えてみましょう。本記事を執筆中の現在、英検は1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級までの7つのレベルに分かれています。英検公式ウェブサイトの「各級の審査基準」によれば、入門レベルの5級は「初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる」、ちょうど真ん中に位置する準2級は「日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる」、最上級の1級は「広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」とそれぞれできることの目安が記載されています。また、TOEICのウェブサイトでは、もう少し詳しく現在のスコアから目標のスコアに到達すると、何ができるのかを詳しく紹介する「目標設定お助けツール」が公開されています。

この「あるレベルに達するとできるようになること」をヨーロッパの言語で示したものが“CEFR”(言語のためのヨーロッパ共通参照枠)です。

“CEFR”は何の役に立つ?

CEFR”は、欧州評議会によってに公開されました。その目的は、「言語教育のための授業計画のガイドラインの精緻化に必要となる透明性・一貫性・包括性を備えた基準と、言語教授法・学習教材・外国語能力の評価の設計」を行うためとされています。そのレベルはA1・A2・B1・B2・C1・C2の6つに分かれており、これにより言語や資格が異なっても、そのレベルの話者がどのような能力を持つのかを把握・比較することができます。

CEFR”は、元々ヨーロッパの言語のために作成されたものですが、その適用対象は広く北アフリカやアジアの言葉にも及びます。先ごろリニューアルされた「日本語能力試験(JLPT)」もこのフレームワークに準拠しています。

要約すると、“CEFR”は各言語や各試験を超えて通用する指標なので、その人がどのような実力を持っているかが把握できるということです。例えばドイツ語を勉強していない人にとっては、ドイツ語技能検定2級がどれほどの能力なのか推し量るのは難しいと思います。しかし、“CEFR”の「B1」に該当するといえば、その検定試験についての知識がなくともその人がどのようなことができるかが分かります。

では、この「B1」や「C2」といったレベルはどのような能力を指し示すのか。それはまた日を改めて書きたいと思います。